STEP.1
インダクションヘッドを既存
塗膜がある鋼材面にあてる
IH装置システムは、ノルウェーのRPRテクノロジー社が開発した「RPR1650(1032)システム」に、当社が製作した
「冷却水供給ユニット」を組み合わせた鋼橋の既存塗膜を剥離するシステムです。
※発電機や商用電源は別手配
インダクションヘッド内の誘導コイルから、交流電流で電磁界を作り、金属に渦電流を発生させます。渦電流は、金属の電気抵抗成分により熱に変わり、誘導熱が塗膜と金属の界面接合を壊し剥離する原理です。
インダクションヘッドを既存
塗膜がある鋼材面にあてる
既存塗膜の上を走らせ
誘導熱により鋼材を加熱
界面破壊した既存塗膜を
スクレーパーで剥離
※既存塗膜の剥離後は、塗替え塗装仕様により素地調整の加工が必要になります。
粉塵の飛散を最小限に抑制し
有害物を含有する既存塗膜を
安全で衛生的に剥離。
厚膜塗装でも1回の作業で塗膜を
面状に剥離することができます。
気温の変化にも左右されません。
産業廃棄物は剥離した塗膜のみで、
廃棄物処分費を大幅に削減。
NEXCO中国道市川橋の塗装塗替工事においてIH式塗膜剥離の試験施工を行い、安全性の確認を行いました。
詳細は「橋梁と基礎2020年6月号」をご参照ください。
IHヘッドの移動速度と加熱温度の関係は塗膜厚によるためあらかじめ施工試験を行って加熱温度が200℃を大きく超えないような施工速度を設定します。
IHヘッドによる加熱は帯状に連続させるのではなく、間隔を明けながら千鳥加熱を基本に施工することにより桁全体の加熱温度を抑えることができ、桁のひずみや変形も抑えられることが確認できています。
アルカリイオン水霧吹き施工、桁間仕切りと送風・集じん機併用対策等により粉じん抑制を行います。粉じん濃度・粉じん鉛濃度はいずれも管理濃度より低い濃度で施工できることが確認できました。塗膜剥離剤による湿式施工と同程度の粉じん環境での施工が可能です。また、IH施工によるダイオキシンの発生はないことも確認できています。
下地が鋼材であれば13mm厚までの被膜を剥離することが可能!
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